スクリプトを殺し続ける日々

僕たちゲーマーはいつになっても性懲り無くスクリプトを殺し続けている。飽きもせずに。光り輝く剣を手に入れて数字を積み増しするためにひたすらそれを繰り返す。紫色や金色で彩られた名前を吐き出してくれる敵はいつでもそこにいた。

今日、各所で話題沸騰中のMORPG「Dauntless」のオープンベータが開始されたが、この日記を執筆している時点ではまだログインできない。あまりにも参加者が多すぎてサーバに入れないからだ。

映像を観る限りではモンスターハンターのようなゲームだが、今から売り出す以上は何らかの工夫や演出が凝らされているのだろう。もちろん楽しみにしている。しているが、それでもこの手のジャンルに通底したある種の白けた感情を拭いきれないでいる。… 続きを読む

VはVirtualのV

日本時間の今日、Battlefieldシリーズの最新作「BattlefieldⅤ」が発表された。発売は2018年10月19日。

今作は本シリーズの中では珍しくローマ数字を用いてナンバリングされている事から何らかの単語の頭文字だと予想されていた。多くのファンはベトナム戦争のVだと予測していたが実際には第二次世界大戦が舞台だったので的が外れた格好になる。

トレイラーではこれまでのフォトリアルな造形とは異なり、若干デフォルメの色が濃いモデリングのキャラクター達が躍動感たっぷりに動いて敵兵と戦う様子が描かれている。グラフィックの色彩も全体的に強めで前作よりも明るい印象を持った。… 続きを読む

銀嶺よりも高く

エベレストの単独無酸素登頂を目指していた登山家の栗城史多さんが5月21日に亡くなった。

登山は苦痛で楽しむ娯楽の典型例だ。もちろん山頂というゴールがある以上、そこに辿り着ければ嬉しい。嬉しいが、登山のコンテンツの大部分は山頂ではなく登り切るまでの過程にある。この過程が本当にただ辛いだけなら山を目指す人はもっと少なかっただろう。

山道を歩くのは疲れる。渋谷の坂道ですらだいぶ厳しい。ところが主体的に意欲を持って歩き続けていくと、疲労で苦痛が増しているはずなのに徐々にそれを自分の内側に併呑できているかのような錯覚を覚え始める。これは決して辛くなくなったわけではない。… 続きを読む

映画「万引き家族」が叩かれている

一見、反道徳的に見えるものの中に本質的な良心や善性が宿る事がある。第71回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の映画「万引き家族」が最高賞を受賞した。日本人の受賞者は21年ぶりで、これまでわずか3人しかいなかったそうだ。

もっぱらエンターテイメント寄りの作品ばかり観る僕には疎いジャンルだが、確かにこの映画のあらすじにはかなりの興味を惹かれた。なんでも既に死んだ親の年金の不正受給と万引きを糧に生活する家族の話らしい。

家族は作中で迷子の子供を拾って育てようとするも、それがきっかけで様々な問題が表面化していく。つまり登場人物は無垢な善人でもなければ徹底した悪人でもなく、英雄でもなければ清貧でもない。… 続きを読む