賞レースに参加するのは久しぶりだ。学生の頃はよく応募していた。自分の作品はあまりにも褒められる。当時、ライターの職も手にしていた。自分は文章がうまい。そんな自負をしっかりへし折ってくれる存在が、他ならぬ賞レースであった。誠に遺憾ながら、僕は最終候補まで残った経験が一度もない。
何度かは、すごくいい線までいった。編集部から直々に電話がかかってきて、惜しくも最終候補には選ばれなかったがこれこれこういう課題があり、このように修正すれば受賞できるポテンシャルはある、云々。だが、僕の作品はついぞ受賞はおろか、最終候補にも残ることはなかった。
僕がネパールに行ったわけではない。お隣のネパール人が里帰りから戻ってきたのだ。彼と僕の間には暗黙の取り決めがあり、日本語能力に自信のない彼に代わって僕が面倒な公共手続きを代行している。今回の例で言えば、一時帰国の際に必要なインフラ周りの停止・再開申請が当てはまる。その見返りに、僕はネパール土産を受け取る。
夏の終わり頃に郷里へと飛び立った隣人は今月、額に真っ赤な第三の目を塗りつけたまま帰ってきた。これはティカというヒンドゥー教に伝わる伝統的な印で、彼は帰国のたびに地元の神官から儀式を経て賜り、すでに四人の子どもがいるにも関わらず繁栄力をパワーアップさせて戻ってくる。入浴で自然に落ちるまでは当面そのままでいるらしい。
今年の秋冬も同人誌の頒布を行った。当サークルGradierwerk の定期刊行合同誌『多島海』の記念すべき創刊号である。今回は都市SFをテーマとした。頒布は東京大学の学園祭「駒場祭」内の同人誌即売会「コミックアカデミー」一日目と三日目、およびコミティアで行われた。
このうちコミックアカデミー(以下、コミアカ)の一日目は当サークルの首魁endenが出向いたが、コミアカの三日目とコミティアが同日開催となってしまった都合上、前者については僕が単独で売り子を務めた。ただしコミアカでの頒布需要は一日目で概ね満たされたと見て、三日目のコミアカには一〇冊前後を割り当て、残りはすべてコミティアに任せる格好となった。
先週末、友人に誘われて日本最大級の自作キーボードのイベント『天下一キーボードわいわい会』に参加した。世界各地から持ち寄られた異常キーボードが六本木の中心で咲き乱れるこの祭典は、今回で開催9回目を迎える。300名をゆうに超える定員が一瞬で埋まったことからも参加者たちの熱量が伝わってくる。
僕はというと、今回が初参加となる。元々キーボードにはそこそここだわりがある方だったが、自作キーボードに手を出したのは約2年前でまだ日が浅く、組んだのもごく一般的な65%キーボードである。 キー数が異様に少なかったり、左右上下に割れていたりといった、いかにも耳目を集めそうな見た目をしていない。そんなわけで今回は手ぶらでの参加を選んだ。