2025/08/06

腕環境改善Ⅱ

先週、前触れなくスマートウォッチが壊れた。タッチ操作がほとんど反応しなくなり、ものすごい勢いでバッテリーが減っていく。初期化しても治らない。挙動をつぶさに観察したところ、なんらかの理由でタッチパネルが常時ランダム入力状態になっているようだった。いずれにしてももはや使い物にならないのは明らかだ。 そんな折、以前から目をつけていたCMF Watch Proシリーズの新型が登場した。渡りに船とはまさにこのことである。初代CMF Watch Proがリリースされた当時、他にはない洗練されたUIや手頃な価格が話題を呼び、僕もかなり真剣に購入を検討した覚えがある。 Read more

2025/05/21

革探しの旅Ⅵ:ビジネスバッグ編

いよいよナンバリングがドラゴンクエストとかファイナルファンタジーみたいになってきた。前編を読む必要はあまりない。さて、これまで僕は様々な革鞄を手に入れてきたわけだが、最近はテーラードジャケットを中心とするトラディショナルなファッションを追求していることもあり、またぞろ鞄のラインナップを増やす必要性に迫られた。 いわゆる「ビジネスバッグ」と呼ばれる代物である。短い持ち手がついた片手持ちの四角い鞄だ。よりクラシックな仕様だと前面に錠前が設けられている。かつてセットアップのスーツにネクタイがサラリーマンの前提とされていた時代では、持ち歩く鞄も大抵はこうした形状のものだった。今日でもコンピュータ上で「ビジネス」を表す記号的表現として、そのような形のアイコンを目にする機会がある。 Read more

2025/03/27

生地探しの旅Ⅱ:クラシックかつロック

前回の続き。スーツスタイルをやっていくからにはやはりネクタイは欠かせない。当初は横着してノーネクタイ前提のコーディネートを考えていたが、いざ立派なセットアップを身に着けると物足りなさを感じたのだ。今更ながらクラシックなファッションを順当に追っていくと、なぜそこにそれが必要なのかが直感的に分かってくる。本当に需要のない装飾であれば現在まで存続していないだろう。 しかし今時はクールビズやビジネスルールの緩和化に伴い、平日の通勤時間帯でもスーツ姿にノーネクタイの人たちをよく見かける。今では誰も彼もがしている服装とはいえ、あくまでこれは「当たり前になった」のであって「カッコよくなった」わけではないところに留意する必要がある。真剣に伝統を追い求めるからには歴史の積み重ねに忠実でなければならない。 あるいは、考え方によってはむしろお堅い伝統美こそが反抗的なのかもしれない。スーツ・ネクタイを強制的に着用させられている人たちと、着なくてもよくなったので着ていない人々が大勢を占めている今日において、自らの意思でスーツ・ネクタイを完璧に着こなそうとする人は昔ほど多くはいない。年々厳しさを増す日本の気候も相まって、機能性を捨て去った昔ながらの服飾はおのずと逆張りの文脈を帯びはじめる。 Read more

2025/03/12

生地探しの旅

前回の新シリーズ。鞄と靴を一通り刷新せしめたので次はテーラードジャケットとトラウザー、すなわちスーツを手に入れる。こういう話をすると周りからは大抵怪訝な顔をされる。「せっかく背広など纏わずに済む身分なのに、ずいぶん面倒な真似をするぢゃないか」とは友人の弁。だが、僕は三十路過ぎまで生きてきて自分の性癖を十分に理解した。僕は面倒くさいのが好きなのだ。 今こうして書いている文章からしてそうだ。わざわざ面倒くさいLinuxディストリビューションを立ち上げ、面倒くさいウインドウマネージャ上で面倒くさいエディタを使って面倒くさい自作キーボードを叩いて面倒くさい言い回しでブログをしたためている。このブログ自体も面倒くさい方法で構築されている。家に帰ったらまずは革鞄と革靴をブラッシングする。月一でクリームも塗る。 であれば、服飾の関心もいずれ面倒くさそうな方向に進むのは当然の帰結であった。これまでの人生でスーツを着る機会があまりなかったために発見が遅れていただけに過ぎない。その上で、どうせ面倒くさい服を着るからにはもちろん素材も面倒くさいものを選びたい。すでに持っているポリウレタンやナイロンなどの機能性素材を避けてあえてウール100%を選ぶ。 Read more

2025/02/17

実装を義務とする

先週末、これを作っていた。mttという名前のnpmパッケージで、個人的にまとまっていると嬉しいファイル操作をコマンド化したものだ。実装はTypeScriptで行っている。 指定する引数によって機能が変わり、mtt -rで$EDITORを呼び出して行う一括リネーム機能、mtt -cでファイルおよびディレクトリを個別に圧縮する機能、mtt -iで画像ファイルを縮小する機能を備えている。npm instal -g @riq0h/mttでインストールできる。 特にエディタを用いる一括リネーム機能は以前から様々なツール(たとえばmmvは有名だ)で世話になっていたこともあり、この機会に自分の手で実装して処理を把握しておきたいモチベが強かった。今回の開発を通して最低限の勘所を掴めたと感じている。 あまり頻繁にリネームをしない人はピンと来ないかもしれないが、GUIベースで数十ものファイルの命名規則を合わせたり一貫性を持たせるのは意外に大変だ。その都度、前提条件に沿ったルールを作成したりいちいちスクリプトを書くのも面倒くさい。しかしエディタを――とりわけVimを――自由に扱えるなら話は別だ。どんなファイル群でもたちまちケリがつく。 Read more

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