2024/12/30

NeovimでCodyを使う

今日、コード生成AIは巷にあふれかえっているが、いち消費者の我々としては無料で補える範囲が広いのに越したことはない。最近いくつか触った中でCodyと呼ばれるツールが特にサービス精神に旺盛だと感じたので紹介したい。 Cody Free vs GitHub Copilot Free ■無制限のコード補完 任意のエディタ上でのコード補完は制限なく行える。対話形式でのレスポンスを求めていない人にはうってつけと思われる。対して、GitHub Copilot Freeは月2000回までに制限されている。 ■チャットも月200回まで無料 対話機能を求める場合でも月200回までは無料で使用できる。他方、GitHub Copilot Freeは月50回までに制限されている。 Read more

2024/12/17

mixi2(ツー)とか言っている場合ではない

インターネットのオタクたちがツイッター2(ツー)とか言って遊んでいる間に、マジで冗談みたいな名前のSNSが誕生していた。その名もmixi2である。昨日の昼頃、僕のTLに突如として招待リンク付きの投稿が舞い込んだ。最初はジョークサイトかなにかだと疑っていたが現に実用可能なアプリケーションが存在している事実から、紛れもなくあのmixiの後継サービスが生まれたのだと理解した。 2006年、フレッシュな中学1年生だった僕はある時、個人サイトのような独立した形態ではなく、かといって匿名掲示板のように誰でも書き込めるわけでもない特殊なWebサービスがあることを知った。いわゆる招待制サイトに属しているが、しかし何百万もの人々がすでに利用していると言う。それはもう2年前から始まっていて、自分はいつの間にか出遅れていたのだ。 Read more

2024/12/04

革探しの旅Ⅴ:革靴編

前回の外伝的前日譚。観ていない人も多いので話が合わせづらいやつ。身につける位置こそ違えど鞄と靴には大きな関連性がある。クラシックな革鞄を選んでギラギラのランニングシューズを履くと、一般にトータルコーディネートの難易度は飛躍的に高まる。同様に、スポーティなリュックを選んでピカピカのドレスシューズを履くのはかなり困難だ。 逆に、鞄と靴の意匠とカラーリングが合っているともうほとんど完成形に近い。なにも手がかりがない中から探るよりも、絶対に譲れないアイテムを前提にセットアップを組む方がファッションでもゲームでも効率的にビルドを構築できる。上級者向けと見せかけて実は手堅い戦略なのだ。 もっともこれは僕が何年も惰性で履き古した靴を総入れ替えするための方便に過ぎない。なにしろ鞄と同じく靴も一、二足では用を足しきれず、シチュエーションに備えて何足も揃えておかなければならない。そんなわけで秋口から今まで僕はずっと、様々な店で革靴を物色していた。 Read more

2024/11/21

塩売り

ある時、サークル主のendenが言った。「食塩水に漬けてみたんですけど放っておいたらなんか良い感じになったんですよね、これで本を作りたい」手に持った容器には塩の結晶が浮いた紙だか発泡スチロールだかが入っていた。「え? これで……本を……?」数ヶ月後、この話は現実のものとなる。 当サークル『Gradierwerk』は異常装丁本の制作を行っている。第一弾の『戦略級魔法少女合同 黒点』において装丁が高く評価されたこともあってか、彼はさっそく次のアイディアを試したがっていた。塩の結晶が固着した本のイメージから、作品のテーマは環境について幅広く取り扱うSFに決まった。その名も『環境SF合同 圏界面』だ。後ろの2文字は僕が考えた。 Read more

2024/11/12

身体感覚を取り戻すために

実はこないだから日記をしたためていた。このブログとは別の、紙にペンで書く方だ。毎日、手近なメモ帳に300文字ほど書きなぐっている。なにかを始めようとする時、やたらと形を整えるのはあまり良い筋ではない。モチベーションを行為ではなく形式に委ねてしまうと、その枠から外れた途端に継続力を失うからだ。 一ヶ月ちょっと経ち、もともと使い古していたメモ帳を使いきった。改めて読み返すと、日を追うごとに文面がやや長く技巧を帯びているのが分かる。なにしろ手書きはundoが効かないので、当初は書き損じを倦んで平易に表現せざるをえなかったのだ。だが、何週間も文字通り手を動かしていたおかげで指先と脳の間の経路が潤滑されたらしい。だいぶましになってきている。 Read more

©2011 辻谷陸王 | Fediverse | Keyoxide | RSS | 小説