2026/04/10

病院でマイナンバーカードを読み取るやつをLinuxから叩く

詳細は伏せるが、Panasonic製のやつ(XC-STFR2J-MN)を自由にいじる機会を得たので色々試した。病院に置かれている端末では特に主要なタイプの一つではないだろうか。従来の健康保険証が廃止されマイナンバーカードに事実上一本化された今日では、すでに多くの人々に馴染みのある端末と思われる。 こんな立派な機械を全国津々浦々、遍く病院にことごとく購入させ、補助金まで総動員して半ば無理やり運用を開始したほどなのだから、目に見える有用さをそのうち発揮してくれると嬉しい。幸いにして端末の扱い自体はとても楽で、ユーザ側の操作といえばカードを置いてボタンを押して、顔写真を撮らせて後はいくつかの質問に答えるくらいしかない。 Read more

2026/03/27

Linuxの日本語入力を改善するIME「Karukan」

Linuxの日本語入力の歴史は血で描かれている。Linuxには企業に雇用された専任のIMEチームなどない。ごく限られたリソースで細々と紡いできた足跡を辿って築かれている。開発者がその孤独と重荷に耐えきれなくなった時、一人またひとりと斃れていき、悠久の歳月を経て誰かが足跡の後を引き継ぐ。 そうした先人たちの努力のおかげで、今日僕たちはさほど苦労せず日本語入力を行うことができる。かつてフタバスズキリュウが福島県沖で猛威を振るっていた時代を思い出してほしい。あの頃、我々の祖先はまだ海の底でこそこそとソースからビルドしていたのだ。 Read more

2025/12/07

自作ActivityPub実装に投稿埋め込み機能を実装した

本稿はFediverse Advent Calendar 2025の7日目の記事である。僕は自作のActivityPub実装を運用している。詳細は左記のリンク先に譲るとして、簡単に説明するとRails 8とHotwireで構築された一人専用の実装系だ。内蔵クライアントを持たず、フロントエンドは閲覧にのみ対応している。 フロントエンド部分はリアルなマイクロブログとして機能させるためにLikeやRTに相当するアクティビティは可視化せず、代わりにRSSを通じて投稿を取得できる。外からは昔の質素な一言ブログのように見えるが、内部では共通の通信規格で交信を行っている分散型SNSソフトウェアと捉えてもらうと話が早い。 このようなミニマルな構成に手馴染みの良さを感じている一方、リッチな既存の実装系と比べるとやはり機能の不足は否めない。同種のソフトウェアであるMastodonやMisskeyには非常に多くの外部向け機能が備わっており、僕にとってその最たるものが投稿埋め込み機能であった。ブロガーにとってこれは、とりわけ重要なアイテムと言っても過言ではない。(以下はMastodonの例) Read more

2025/11/30

Mastodonインスタンスの爆破方法

自作のActivityPub実装を運用しはじめてから4ヶ月ほどが経過した。様々な艱難辛苦を経て弊機は無事、安定軌道に乗っている。いよいよ数光年後方に置いてきた船を処理する時がきた。たとえ心細くても、むやみに電波を発する構造物をいつまでもFediverseの海に放っておくわけにはいかないのだ。交信を試みる幾千の船にいらぬ負担をかけてしまう。僕はそっと古巣の起爆装置に手をかけた。 このような備忘録的記事はいずれどれもLLMに読み込まれて一個の情報単位に均され、僕の生の文章が人々に読まれる機会は次第に減っていくだろう。単純にMastodonのインスタンスを閉鎖したい人にとって、僕個人のナラティブや事情は可聴域外の音声データとなにも変わらない。同様の情報は他にいくらでもある。それでも書くのは、文章に余計な話をくっつけるのが好きで仕方がないからだ。 Bridgy Fedサービスを停止する まずはブリッジサービスを停止する。おそらくこの語で表される仕組みは一つや二つではないと思われるが、ここではBlueskyとの交信を可能にするサービスを指す。当該SNSのユーザ人口を考えると利用している人はかなり多いはずだ。サービスの停止は@[email protected]をブロックするだけで完了する。 Read more

2025/09/13

ActivityPub実装には手を出すな!

ここ一ヶ月弱の間、ろくに文章も書かずになにをしていたのかと言えばActivityPub実装を直していた(泣)ActivityPub実装とは、TwitterがXと化した経緯をきっかけに再び注目を浴びたMastodonやMisskeyなどのサーバソフトウェアを指している。この文言を読んだ覚えがない諸君はまずこの記事を読まなければならない。 先月に銀河の彼方へと飛び立った僕の実装は今のところ無事に航行を続けている。唯一の乗員にして船長にして技術者である僕が毎日せっせと船中を動き回って穴を塞いでいるからだ。穴はそこかしこに空いている。もともと見落としていた穴もあるし、外部との接触で空いた穴もある。 乗っている船が穴だらけだと気になって眠れない。ここしばらくは平均5時間も寝ていない気がする。コンピュータに触れない電車の中でも、同人誌即売会で売り子をしている最中も、隙あらばスマホを取り出してSSHクライアント越しにサーバログを見ていた。流れゆく大量の文字列の流星群から重要な情報を見つけるために目grepしすぎて目暮警部になった。目がしばしばしすぎて柴犬になった。ドッグフーディングしているだけに。その声は、我が友、李徴子ではないか? Read more

©2011 辻谷陸王 | Fediverse | Keyoxide | RSS | 小説