2021/08/31
ライムとコロナビールと量子論的ぬか漬け
誠に遅まきながら、森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ。同著者の作品といえば「四畳半神話大系」に触れたきりだったが、折よくKindle Unlimitedの対象作品に含まれていたので手に取った次第である。
ひとまとめに言うと、とにかく酒が飲みたくなる話だった。表題作の章にやたらと酒を飲むシーンが出てくるのだ。続く後の章に酒はろくすっぽ登場しないのに、僕はずっとそのことばかりに気を取られていた。同著者の鬱陶しくも美しい筆致で描かれたそれは、下戸の僕には存在しないはずの器官をいたく刺激せしめた。
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