2021/05/25

「一文が長い」と言われてもな

ロゴーンっていうWebサービスがある。言わずと知れた文体診断サイトで、ここに自分の文章をぶちこむと項目別にスコアリングしてくれる。項目は四つあり「文章の読みやすさ」、「文章の硬さ」、「文章の表現力」、「文章の個性」がそれぞれ評価される。文体が似ている作家をリストアップしてくれる機能もあるが、そっちはよく判らない。 このうち「文章の読みやすさ」以外は問題にならない。僕は「文章の硬さ」を記事の内容に応じて意識的にコントロールしている。だから硬すぎるのも柔らかすぎるのも自己演出の一つに入ると思っている。具体的には、記事のポエム力が高くなるほど文体を柔らかくしている。「っていう」とか「じゃないか」みたいな言い回しは無計画に出力されているのではなくて、あえて意図的にしつらえた装飾というわけだ。 こうした表現の違いがページビューに繋がるかはまだ検証できていないが、書き分けを試みるのは単純に面白い。くそ真面目な論文調の記事を読み終わった読者が、気まぐれで別の記事に遷移したらまるで雰囲気の異なる文章に出くわして面食らう、みたいな体験をぜひとも与えてやりたい。 Read more

2021/04/01

鈍角少年

あの頃はずいぶんヒネた少年だったと我ながら思う。 インターネットに跋扈するオタク各位共通の現象かもしれないが、僕も多分にもれず斜に構えたところが大いにあり、傍から見ると相当にアイタタな雰囲気を醸していた。十分に創造的であればその鋭さが幾分さまに見えたりもするが、僕は出来高がしょぼかったので角度は鈍かった。たぶん、150度くらいはあったんじゃないか。壁を穿つ役には立たないくせに、一応尖っているものだから周りを不用意に傷つける。 Read more

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