2024/11/04

Kindle Paperwhite(第12世代)のテンション低めな雑感

6年も共に暮らしたKindle Oasis(第9世代)に別れを告げて、ついに新しいKindle端末を購入した。これまでにも何度か買い替えの機会をうかがっていたものの、ページ送りボタンを搭載した新型が改めて出ることはなさそうだとようやく諦めがついたのである。 物理ボタン付きのE-ink端末自体は他にもたくさんある。楽天Koboにもあるし、BOOXやらBigmeやら、最近は競合他社の存在に事欠かない。それらの多くはより完全なAndroid OSを搭載してもっと広範な用途に向いていたり、Kindleに先んじてカラー対応のE-inkディスプレイを備えていたりする。 Read more

2024/10/29

Rust製CLIファイラ「Yazi」を使う

ターミナル上からすべてを操作したいと願う者にとって、ファイラは是非とも備えておきたい代物の一つである。いかに我々が小洒落た種々のランチャやコマンドで日常の用を足せるとしても、ファイラの機能性に助けられる機会は少なくない。そのたびに任意のGUIファイラを起動してマウスをポチポチとやるのは少々惜しい。 CLIのファイラはすでに色々ある。古くにはrangerがあるし、Goで書かれたミニマルなlfというのもある。実際、後者の方をたまに使っていた。とはいえ、まあ、せっかくなので新しいものを試したい。そこで、今回はYaziを選んだ。それにしても自分がRustを書いているわけじゃないのにRust製って言われたら気になってしまうのはなんでだろうね。マイナー界のミーハーかな。 導入 Arch Linuxならpacman -S yaziで簡単に手に入る。macOSもbrewが使えるならbrew install yaziで入手可能だ。公式ドキュメントでは同時にfdやfzfなどもインストールするように指南されているが、どうせ皆さんはとっくに入れていることだろう。対して、Ubuntuなどだと若干面倒くさい。公式リポジトリにパッケージが用意されていないのでCargo経由で導入する必要がある。 Read more

2024/10/23

目と脳が一致しない三十路のカラースキーム探し

目が疲れてメガ疲れた。およそ3年半前、Monokaiの輝きに眼球が敗北して他のカラースキームに乗り換えたのは未だ僕にとって記憶に新しい。あの後、実は乱視が回復していたり眼鏡を買い替えて視界が良くなったりなどの僥倖に恵まれたものの、やはり寄る年波には勝てないというのが正直な感想だ。 服とか道具とかにビビットな配色を選ぶのは一向に差し障りがない。僕の水筒はピンクだし、弁当箱もピンクだし、布鞄の一つはオレンジだ。これらは時々しか目に入らないから脳の欲求が常に優先される。しかし、カラースキームだとそうはいかない。 なにせ毎日最低8時間、色付けされた文字列を見つめ続けなければならないのだ。モチベを保てるのはせいぜい昼過ぎまでが関の山。夕暮れ時には気を抜いた目ん玉にマゼンタやらオレンジレッドやらの光線が容赦なく突き刺さる。3年半前にはアラサーとか言って茶を濁していた僕も、気がつけば三十路の世界に堂々入場を果たしていた。 Read more

2024/09/30

NeovimでGitHub Copilotを試す

LLMの技術的成果が日に日に突きつけられて喉元まで迫っているのを感じる今日この頃、さすがにろくに使いこなせないのでは困るため、ついにGitHub Copilotを試すことにした。LLMを応用した検索エンジン(perplexity.ai)は以前から使っていたが、開発環境と密に統合されるとどんな具合になるのかはやはり気になるところである。 僕の開発環境はNeovimなのでそれに合わせてCopilotを設定していく。GitHub Copilotは最低月額10ドルからのサブスクリプションサービスなのだが、契約完了時に送られてきたクイックガイドにNeovim向けのものがあったのには少々驚かせられた。大抵Vim向けの設定は各々が手弁当で勝手に生やしている印象が強かったからだ。なんならNeovimのプラグインも公式で用意されている。 Read more

2024/07/16

NeovimでFlutterの開発環境を構築する

ようやくSwiftに馴染んできたと思ったら次の案件はFlutterだと言う。まだ具体的な時期は決まっていないが今年中の話には違いない。面接で「あらゆる技術領域にチャレンジしたい」などと自信満々にアピールしたことがボディーブローのように効いてきている。 とはいえ、良い話もある。SwiftでのiOSアプリ開発はXcodeの使用が絶対条件だがFlutterはVimで書ける。Xcodeを使うとしたらビルド周りの設定をする時だけだ。その上、よほど込み入った作りでなければ共通のコードでAndroidアプリも開発できるため受託側としては工数が少なく非常に都合が良い。いちコーダーとしては、単純なモバイル案件は全部FlutterかReact Nativeで受ければいいじゃんと感じてしまうがそうもいかない事情があるのだろう。 Read more

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