2025/02/25

NeovimからClaude 3.7 Sonnetを使う方法

数あるLLMの中でも僕は一番Claudeが好きだ。話していて謙虚で紳士的な雰囲気がするし、他のLLMよりも独特な世界観を持っている感じがする。開発元のWebページのデザインがセリフ体中心で構成されているところもレトロフューチャーっぽくて気に入っている。 Webデザインの実装がうまいところが特に好きだ。「Tailwind CSSでなんかクールにスタイリングしてくれ」みたいなざっくりした指示でも、それなりにちゃんと見栄えのするものを持ってきてくれる。ChatGPTが大抵どのバージョンでも素組みのHTMLと大差ない代物しか寄越してこない様子を見ると、この分野では明らかに突出していると言える。 Read more

2025/02/17

実装を義務とする

先週末、これを作っていた。mttという名前のnpmパッケージで、個人的にまとまっていると嬉しいファイル操作をコマンド化したものだ。実装はTypeScriptで行っている。 指定する引数によって機能が変わり、mtt -rで$EDITORを呼び出して行う一括リネーム機能、mtt -cでファイルおよびディレクトリを個別に圧縮する機能、mtt -iで画像ファイルを縮小する機能を備えている。npm instal -g @riq0h/mttでインストールできる。 特にエディタを用いる一括リネーム機能は以前から様々なツール(たとえばmmvは有名だ)で世話になっていたこともあり、この機会に自分の手で実装して処理を把握しておきたいモチベが強かった。今回の開発を通して最低限の勘所を掴めたと感じている。 あまり頻繁にリネームをしない人はピンと来ないかもしれないが、GUIベースで数十ものファイルの命名規則を合わせたり一貫性を持たせるのは意外に大変だ。その都度、前提条件に沿ったルールを作成したりいちいちスクリプトを書くのも面倒くさい。しかしエディタを――とりわけVimを――自由に扱えるなら話は別だ。どんなファイル群でもたちまちケリがつく。 Read more

2024/12/30

NeovimでCodyを使う

今日、コード生成AIは巷にあふれかえっているが、いち消費者の我々としては無料で補える範囲が広いのに越したことはない。最近いくつか触った中でCodyと呼ばれるツールが特にサービス精神に旺盛だと感じたので紹介したい。 Cody Free vs GitHub Copilot Free ■無制限のコード補完 任意のエディタ上でのコード補完は制限なく行える。対話形式でのレスポンスを求めていない人にはうってつけと思われる。対して、GitHub Copilot Freeは月2000回までに制限されている。 ■チャットも月200回まで無料 対話機能を求める場合でも月200回までは無料で使用できる。他方、GitHub Copilot Freeは月50回までに制限されている。 Read more

2024/11/04

Kindle Paperwhite(第12世代)のテンション低めな雑感

6年も共に暮らしたKindle Oasis(第9世代)に別れを告げて、ついに新しいKindle端末を購入した。これまでにも何度か買い替えの機会をうかがっていたものの、ページ送りボタンを搭載した新型が改めて出ることはなさそうだとようやく諦めがついたのである。 物理ボタン付きのE-ink端末自体は他にもたくさんある。楽天Koboにもあるし、BOOXやらBigmeやら、最近は競合他社の存在に事欠かない。それらの多くはより完全なAndroid OSを搭載してもっと広範な用途に向いていたり、Kindleに先んじてカラー対応のE-inkディスプレイを備えていたりする。 Read more

2024/10/29

Rust製CLIファイラ「Yazi」を使う

ターミナル上からすべてを操作したいと願う者にとって、ファイラは是非とも備えておきたい代物の一つである。いかに我々が小洒落た種々のランチャやコマンドで日常の用を足せるとしても、ファイラの機能性に助けられる機会は少なくない。そのたびに任意のGUIファイラを起動してマウスをポチポチとやるのは少々惜しい。 CLIのファイラはすでに色々ある。古くにはrangerがあるし、Goで書かれたミニマルなlfというのもある。実際、後者の方をたまに使っていた。とはいえ、まあ、せっかくなので新しいものを試したい。そこで、今回はYaziを選んだ。それにしても自分がRustを書いているわけじゃないのにRust製って言われたら気になってしまうのはなんでだろうね。マイナー界のミーハーかな。 導入 Arch Linuxならpacman -S yaziで簡単に手に入る。macOSもbrewが使えるならbrew install yaziで入手可能だ。公式ドキュメントでは同時にfdやfzfなどもインストールするように指南されているが、どうせ皆さんはとっくに入れていることだろう。対して、Ubuntuなどだと若干面倒くさい。公式リポジトリにパッケージが用意されていないのでCargo経由で導入する必要がある。 Read more

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