点と接線。

#tech

Nextcloudでなんかもう色々と所有する

時に単体のサービスでは奥深い機能が多すぎて使いきれなかったり、逆に賢くまとまりすぎていて連携力に乏しい場合がある。そんな状況下ではセルフホスト型でもあえて統合的なプロダクトの利用が検討される。Nextcloud はセルフホスト界の四天王――四天王のうちでどの位置かは人によるとしても――に相応しい強力な網羅性を持つ。さしずめ、Google Workspaceのオープンソース版と言ったところか。ストレージがあり、フォトギャラリーがあり、カレンダーがあり、チャットがあり、オフィススイートがある。僕が知らないだけでたぶんもっと色々ある。それらを全部使うことも、一つか二つを選んで使うこともできる。

MatrixでDiscord/Slackを所有する

先日のDiscordの障害は華金を電脳空間で過ごそうと決めていた人々を絶望の淵に叩き込んだ。きょうびオンラインゲームをやるとなったらボイスチャットはほぼ必須であり、とりわけDiscordは当該の分野で支配的な地位を占めている。ちなみに、僕は独りで黙々とCounter-Strike2のランクマッチを回していたので関係なかった。静謐。しかし他に寄辺のない異常独身男性が集結せしDiscordサーバを運用している立場としては、一つのサービスの死がコミュニケーションの喪失を引き起こしかねない現状はまったく好ましくない。彼らは他のSNSをあまり使わない。以前から代替ツールを模索してはいたが、企業運営の類似サービスでは面白みに欠けるし、かといってセルフホスト型だと「そのためだけのアカウント」が余分に増えてしまう。なにしろ従来の形態ではサーバごとに別のアカウントを作らなければならないのだ。

Forgejo+WoodpeckerでCI/CD環境を所有する

逆になにができないのか判らないほど多機能と化したGitHubだが、その機能性が仇となって限られた用途で使用するにはいささか煩雑な画面操作が増えたように思う。ghコマンドは確かに有用ではあるものの圧の強いUIと格闘するかCLIかの二択は少々極端なきらいが否めない。そこで、自前の計算資源を持っている人間にはリモートリポジトリのセルフホスティングが検討される。世の中には絶対にissueやPRを受け付ける気がない雑多なコード片や、ごく個人的、ないしは見知った少人数のみのプロジェクトが存在する。そういった趣旨のリポジトリを管理するには、いっそGitHubよりもミニマルに設計されたサービスの方が快適に用を足せる見込みがある。

MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する

初夏の頃にはこんなこと を言っていたが、VPSの計算資源が余っているのでやはり自前でメールサーバを建てた。なにしろ幾多の艱難辛苦に晒された10年前と現在では状況がずいぶん違う。今やDockerが普及しており、手の行き届いたOSSが用意されており、培ってきたトラブルシューティングの知識が備わっている。躓いたらコンテナを破棄してやり直せばいい。サーバを建てるたび実行環境の至るところに引っかき傷を残していた過去とはもうおさらばだ。