点と接線。

#diary

入眠に一時間くらいかかる

僕の起床時間は正確だ。毎日午前六時に起きる。通勤日でもリモートワークの日でも休日でも関係ない。起床時間がずれると就寝時間もずれ、やがて生活リズムも崩れていくことをよく理解しているからだ。命を燃やしてハードワークに勤しんでいた若かりし頃、昼夜を問わない仕事と勤怠の境界があやふやな業界の性質も相まって、僕の睡眠の質は最 of the 悪に近かった。当時は運動もろくにしていなかったので、肉体的には必ずしも疲労していないのに神経ばかりが昂ぶったまま寝床につく日々が常態化していた。当然、気持ち的には寝たくて仕方がないはずなのに頭の中が騒がしくて眠りに落ちる事ができない。だが、眠らなければ仕事に支障をきたす。そこで頼っていたのがかの有名なマイスリーである。言わずと知れた睡眠導入剤だ。

夏の延長

今年の夏は寒かった。いつもだいたい雨が降っていた気がする。窓の向こうで蝉の音が高らかに風物詩を主張する矢先、前触れのない驟雨が夏景色を根こそぎ洗い流してしまったかのようだ。忙しない出勤の間際、身体にまとわりつく汗と湿り気だけが日常に感じる季節の姿だった。夏を終わらせたくなると僕は海に行く。誰も誘わず、誰にも言わずしめやかに行く。これは夏を個人の認識の上で看取る行為であり、決して華やかなイベントではない。行く日は八月の末日かその前日が多い。お盆を過ぎると夏が処される旧来の区分は廃れて久しく、昨今の夏は依然猛威を振るっている。気持ちの整理をつけつつ、ラストサマーを飾るのに最適である。

ゴリラに無線イヤホンは向いていない

盛夏、賞与のおかげで僕の懐はだいぶ暖かかった。こういう時にはうっかり散財するのも悪くない。服や靴はいつでも買っているが、懐が温い時にしか検討しない代物もある。さしずめオーディオ製品などはそうだ。約10年前、据え置き用のシステムを一通り揃えてエンドゲームを迎えて以来、この領域は手つかずになっていた。厳密には、数年前に1万円ちょっとを出して無線イヤホンを購入している。音はまずまずで悪くない。出社日の電車内でSpotifyのDiscover Weeklyを回して曲探しをするのが目的だった。そして現在、SpotifyはCD音質相当のロスレス再生に対応し、無線イヤホンのバッテリーは如実に持ちが悪くなった。いよいよ買い替え時がきたのだ。

ショルダーバッグの生まれ変わり

この鞄 を買ってから二年弱が経過した。当時、ショルダーバッグはポータビリティとアクセシビリティを兼ね備えた最高の選択肢に思われた。ラップトップもノートも小物もなにもかも全部入る。それでいて、常に手の届くところに鞄の入口がある。実用性においてはこの上なく理想的だ。だが、この二年の間に僕のクラシック趣味は全身の隅々にまで行き届き、今日では季節に応じたオーダーメイドの服を纏うまでに酔狂を遂げた。こうした服はリネンにしろウールにしろ、大抵は通常の手段で洗濯ができない。すると、どうなるか。本革のショルダーバッグを身に着けることで発生する革汚れを容易に落とせなくなるのだ。