2022/05/18

archinstallを利用したArch Linuxの導入手順

本エントリではarchinstallを利用したArch Linuxの導入手順を説明する。今月1日にアップデートされたこの補助インストーラは以前と比べてインターフェイスが格段に簡便化されており、あとはちょっとした画像とテキストがあれば多くのユーザが導入に踏み出せると見込んだ次第である。したがってArch Linuxの魅力、美点については他のブログ等を参考にしてもらうこととして、ここではあくまで導入手順のみを記す。なお、Arch LinuxのUSBインストールメディアは既に用意されているものとする。 Read more

2022/05/12

あらゆるものの口当たりが良すぎるんだ

今はもう過ぎ去りしゴールデンウィークの思い出。さすがに外出がランニングと買い物だけなのはどうかと考えて、ぶらっと散歩をした。道中で見つけた新規開店らしき『メロンパン専門店』にまんまと数枚の硬貨を剥ぎ取られ、帰宅してさっそくホカホカのそれを齧る。積年の記憶から縁遠い柔らかな食感と上品な甘さに僕は思わず顔をしかめた。 メロンパンというのはもっと表皮がゴツゴツとしていて、口腔内の水分をたちどころに収奪せしめる代物ではなかったか? いま食べているこいつはメロンパンとは名ばかりの高級菓子パンだ。生意気にも中にカスタードクリームまで入ってやがる。なんとまあ嫌らしい。それはそれとして味はたいへん美味しかったので2個買ってきたメロンパンはいずれも瞬時に胃袋に収まった。 Read more

2022/05/01

横倒しのWi-Fiマーク

Wi-Fiマークを横に倒したような印がそこにあればVisaタッチ決済が使えるとは公式の言であるが、伝統的に現金ニコニコ払いが尊ばれる我が国日ノ本においてそのようなOMOMUKIに欠けた小理屈は通用せぬ。ここ日ノ本にてタッチ決済を行うには真心のこもったネゴシエーションが要求されるのだ。それこそが大日本核心価値観の一つであるJOUCHOの表れであり、僕が遭遇しただけでも複数のパターンが存在する。本エントリではそれを簡単に紹介しようと思う。 Read more

2022/04/23

書評「共生虫」:社会性と暴力性の境界線

村上龍の作品にはインモラルなものが多いが、本作も多分に漏れずそれが存分に迸っている。もっと言えば、なにがしかのテーマに氏特有の暴力性が付属しているのではなく、本作は暴力そのものがテーマなのだ。暴力を通じて初めて自分の人生を得た者、逆に暴力に囚われたがゆえに身を滅ぼす者、暴力と知らずに暴力を用いる者、そんな登場人物らの交叉が黎明期のインターネット空間、不景気の到来が誰の目にも明らかとなった平成初期を舞台に描かれている。 Read more

2022/04/15

バイオマン

昔から「いつか音楽をやろう」と思っていた。具体的な時期や楽器の種類はてんで決まっていなかったが、いつかやることだけははっきりしていた。しかし気づけば15歳になり高校に入学し、18歳になって大学に入学した。就職は多少手間取ったがやはり気づけばしていた。なんなら転職も何回かした。その間、色々とやりたいことをやって、やりたくないこともやって、それでもなお時間はなくもなかった。そうした可処分時間の切れ端は気づけば溶けて消えていた。 Read more

©2011 辻谷陸王 | Fediverse | Keyoxide | RSS | 小説