点と接線

#diary

叱責されるとあくびが出る

この悪癖は僕の人生にけっこうな厄介をもたらしてきた。表題通り、叱責されるとあくびが出る。誓って言うが、別に相手をなめてかかってはいない。等身大の自省は備わっているつもりだし、反抗を態度で示すつもりもない。にも拘らず、どういうわけか叱られるとあくびが出る。恐るべきことにこの悪癖はどんなに努力してもなかなか止められない。気がついたらおのずとあくびの体勢をとっている。奇跡的に寸前で留めたところで、既に口は開いている。相手からしたら呼吸していようがしていまいが格好としてはあくびそのものだ。こいつ、生意気にもあくびなんぞかいていやがる。ふざけやがって。こんな具合に余計な怒りを買った経験はもちろん一度や二度では済まない。

個人情報と引き換えに得たもの

日本國政府による個人情報切り売りキャンペーン が目下実施中である。なんでもマイナンバーカードと呼ばれる特に使い道のない板切れを取得した後、健康保険証と銀行口座情報を献上すると畏れ多くも最大2万円分のマイナポイントが下賜されると言う。マイナポイントはPayPayをはじめとする各種決済サービスのポイントと交換することができる。すなわち仮想の諭吉と英世だ。僕はマイナンバーカードの取得を条件に得られる5000ポイントを既に拝領済みだったため、今回の事業で新しくもらえるマイナポイントは15000ポイントまでとなる。日頃、Arch Linuxとかいう異常者専用ディストリを常用し、公共Wi-Fiに接続する際はVPNを欠かさない程度には自由とプライバシーに敏感なのに、わずか15000円ごときであっさり個人情報を明け渡してしまうのだから文字通り現金なものだ。

あらゆるものの口当たりが良すぎるんだ

今はもう過ぎ去りしゴールデンウィークの思い出。さすがに外出がランニングと買い物だけなのはどうかと考えて、ぶらっと散歩をした。道中で見つけた新規開店らしき『メロンパン専門店』にまんまと数枚の硬貨を剥ぎ取られ、帰宅してさっそくホカホカのそれを齧る。積年の記憶から縁遠い柔らかな食感と上品な甘さに僕は思わず顔をしかめた。メロンパンというのはもっと表皮がゴツゴツとしていて、口腔内の水分をたちどころに収奪せしめる代物ではなかったか? いま食べているこいつはメロンパンとは名ばかりの高級菓子パンだ。生意気にも中にカスタードクリームまで入ってやがる。なんとまあ嫌らしい。それはそれとして味はたいへん美味しかったので2個買ってきたメロンパンはいずれも瞬時に胃袋に収まった。

バイオマン

昔から「いつか音楽をやろう」と思っていた。具体的な時期や楽器の種類はてんで決まっていなかったが、いつかやることだけははっきりしていた。しかし気づけば15歳になり高校に入学し、18歳になって大学に入学した。就職は多少手間取ったがやはり気づけばしていた。なんなら転職も何回かした。その間、色々とやりたいことをやって、やりたくないこともやって、それでもなお時間はなくもなかった。そうした可処分時間の切れ端は気づけば溶けて消えていた。