2022/01/10

持続性ダイエット

本エントリの内容は2019年の夏から翌年の春にかけて、約8ヶ月の期間で計17kgの減量(80kg→63kg)に成功した僕の個人的な経験に基づいている。ダイエットにあたり採用した手法は概ね再現性が高いと思われるが、メンタル面に関しては主観的な記述も多く含まれている。これはつまり、後述の例を完全にこなせる限りにおいては減量を確約できても、そこにたどり着くまでのタフネスやモチベーションは各々で調達・維持 Read more

2021/12/29

中間は存在しない

米国で最近流行りのムーブメントがある。せっかくの年の瀬なので僕はその最新トレンドをちょっくら紹介したい。一般にそれは 「Woke」 と呼ばれている。活動そのものを「Woke」と表すこともあれば、運動に与する人を「Woke」と言うこともある。文字通り、彼らは「目覚めた人」を自称する。一体、なにから?――われわれの社会に潜む隠れた差別的構造からである。 たとえば、ここに白人男性がいるとする。彼は五体満足で、 Read more

2021/10/07

仕事は楽しみですかって聞いてるだけじゃん

日頃Twitterなんぞをやっていると、あまり意識しなくても目に入ってくる話題がある。ここのところは、やれフェミニストがアニメの絵にケチをつけただの、やれ表現の自由戦士がどうのこうの……みたいな論争がけっこう盛んに行われているようだ。いくつかの案件では、僕も自説を2、3ツイート分くらいぶった記憶が残っている。あの手の話題が堂々巡りになってしまうのは、突き詰めると結局は各々の主観に依らざるをえないか Read more

2021/09/22

自由社会の効能と代償

誰しも我が身はかわいい。人間、自分だけが真実の努力を培っていると言い張り、他者のそれについては過小評価を怠らない。インターネット。日夜、最弱決定トーナメントが開催され、鬨の声が負の方向へと拡散していく。 「親ガチャ」という言葉は実に鮮烈で象徴的だと思う。「格差」などという手垢のついた言葉に比べてこの新語のえぐるような響きはどうだ。単に親の出来で子供の生涯が左右されるといった、今さらあえて論ずるまでも Read more

2021/09/06

新紙幣の話:ミニマリズムの専横

紙幣のデザインが新しくなる。この件は2年か、3年くらい前には告知されていて、新紙幣の外観も既に公開済みだったように思う。というのも、僕自身そのデザインを見て 「うわダサいなあ」 と強く感じた記憶があるからだ。近頃また新紙幣に関するニュースが報じられて改めて見る機会が増えてきたが、未だ感想は変わらない。僕の感性――ミニマリズム的感性では、どんなに前向きに解釈してもダサく見える。 新紙幣がダサく感じられる原 Read more

2021/08/14

鉄フライパンで塊肉を焼いて食え

「標準メシ」バージョン2.0。改良点はチェダーチーズを上に載せただけだが、はっきり言ってめちゃくちゃうまい。 「標準メシ」朝食エディション。鉄フライパンで焼いた目玉焼きは白身がカリッとしているのに黄身は半熟のままで最高にうまい。加工肉には様々な問題が指摘されているが、それでも菓子パンなんかを食うよりはずっといい。少なくともタンパク源にはなる。 ステーキ。説明不要のうまさ。 前回の続き。メニューそのものに Read more

2021/07/24

美しいパーマリンクの条件

昨今、URLの形式にこだわる必要性は徐々に失われつつある。このことは、主要ブラウザがURLの詳細を隠蔽する外観に変化してきているところからもうかがえる。もはや大抵のエンドユーザにとってURLは意識外の存在であり、若干のリテラシーを持つユーザにとっても、せいぜいリンク先がSSLに対応しているか否か、あからさまにフィッシング然とした奇妙なURLでないか、などが判別できれば十分――といった程度の代物に過 Read more

2021/07/19

三日会わざれば誰もが狂人予備軍

時勢柄も影響しているのかもしれないが、ここのところの世間の変速具合には目を見張るものがある。 もし世間が円運動を行っているとしたら、その速度変化にうまく追従できなくなった者から順に振り落とされ、だんだんと壁の隅あたりに溜まっていくことになる。やがてそれらが層をなして縦に横に体積を増していけば、いずれ世間と衝突する。衝突した時、運の悪い構成要素がばらばらの肉塊となって一帯は鮮血で染め上げられる。円運動 Read more

©2011 Rikuoh Tsujitani | Fediverse | Bluesky | Keyoxide | RSS | 小説