2021/06/04

黒マスクと偏見と自由競争

わずか二年ほど前まで「黒マスクはセンスが悪い」扱いだったことを覚えているだろうか。 疑うのなら期間を指定して適当なワードでググってみるといい。着けているマスクが単に黒いというだけで、あたかも着用者の人格まで決めつけられかねない勢いだ。 時が経ち現在。黒マスクだからどうこうと抜かす輩はほとんどいなくなった。それどころか、もっと奇抜な色合いのマスクを着けている者も今や珍しくない。あれほどこぞって黒マスクを揶揄していた彼ら彼女らはいつの間にか溶けて消えてしまったらしい。恥ずかしながら、僕自身も「人の勝手」と前置きしつつも、変わっているなあと思ってはいた。 Read more

2021/05/27

完全に正しい時ほどへりくだる

いや、これはただの愚痴みたいなもんなんだけどさ。 いわゆる団地というところに引っ越して半年ほど経つ。色々な制約はあったが、駅まで徒歩十分以下かつ激安の家賃ともなれば多少のことには目をつぶらなければなるまい。今なお社会人学生の夢を捨てきれていない僕にとっては、間違いなく好条件の住処なのだから。なんだかんだでドラム式洗濯機も55インチのブラビアも上手くねじ込めたしな。引越し業者の神テクニックには舌を巻かずにいられなかった。 Read more

2021/05/25

「一文が長い」と言われてもな

ロゴーンっていうWebサービスがある。言わずと知れた文体診断サイトで、ここに自分の文章をぶちこむと項目別にスコアリングしてくれる。項目は四つあり「文章の読みやすさ」、「文章の硬さ」、「文章の表現力」、「文章の個性」がそれぞれ評価される。文体が似ている作家をリストアップしてくれる機能もあるが、そっちはよく判らない。 このうち「文章の読みやすさ」以外は問題にならない。僕は「文章の硬さ」を記事の内容に応じて意識的にコントロールしている。だから硬すぎるのも柔らかすぎるのも自己演出の一つに入ると思っている。具体的には、記事のポエム力が高くなるほど文体を柔らかくしている。「っていう」とか「じゃないか」みたいな言い回しは無計画に出力されているのではなくて、あえて意図的にしつらえた装飾というわけだ。 こうした表現の違いがページビューに繋がるかはまだ検証できていないが、書き分けを試みるのは単純に面白い。くそ真面目な論文調の記事を読み終わった読者が、気まぐれで別の記事に遷移したらまるで雰囲気の異なる文章に出くわして面食らう、みたいな体験をぜひとも与えてやりたい。 Read more

2021/05/22

「標準メシ」で差をつけろ

何に差をつけるのかはさておき。 誰しも「特に食いたいものはないが腹は減っている」という状況に身に覚えがあるかと思う。そんな状況下でわれわれ単身者はえてして誤りを犯してしまう。買い置きしたジャンクフードをつまんで後悔し、ならばとコンビニに出向くもあれもこれもと余計に手を出して後悔し、あくる日、通い飽きた店に足を運んで「これじゃなかった」と後悔しながら機械的に箸を運ぶ。 断言してやろう。食いたいものが浮かばない時にあれこれ考えるのは時間の無駄だ! そいつに小一時間縛られたところでどうせ名案は出てきやしない。ありもしないベストを探して彷徨うより、いっそ栄養学的なベターに腰を落ち着けるべきだ。 Read more

2021/05/10

Xiaomi Mi Watchの雑感

筋トレを始めてそろそろ2周年、ランニングはもうじき継続半年になる。後者の方はもともと肥満体型だったこともあり、開始初年度の頃は途中で膝を壊したりして思うように走れなかったが、今年に入ってからようやく肉体の性能が期待に追いついてきたと感じる。 先月下旬、僕はXiaomi Mi Watchというスマートウォッチを入手した。ランニングが板につくとやはり詳細なデータが欲しくなる。なによりGPS搭載のスマートウォッチであればスマートフォンを持たずして、実質身一つでランニングできるところが大きい。 Read more

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