点と接線。

書評「推し、燃ゆ」:無限遠点の隣人

前置き 大量にある積ん読をすっ飛ばし、あえてこの本を優先的に開いたのにはわけがある。第164回芥川賞を受賞して間もない本作は、なるほど確かに著者が弱冠21歳の若手、それも現役女子大生であることから大きく話題を呼んでいる。が、これはどうでもいい。この本を求めた理由は、僕が理解に悩んでいたある種の人々について、より深く解釈できるようになるかもしれないと期待したからだった。ある種の人々は主にSNSを活動拠点としている。彼女らは各々の執着対象やアプローチの手法に応じてオタクや腐女子、あるいは絵描き、字書きなどと呼ばれる。これらすべてに共通する要素として、極度に簡素化された言葉遣い、スラングや定型句の多用、執着対象への強烈な感情の隆起と、裏腹に垣間見える現実世界への敵意ないしは無関心……などが挙げられる。

カーネルアップデート失敗からの復帰

本日午前8時頃。いつものように淹れたてのコーヒーを片手に意気揚々とArch Linuxを立ち上げようとしたが、エラーにより起動しなかった。画面上にはFaild to open file: initramfs-linux-zen.imgの文字。対象となっているファイルの名称からブート関連の障害と推定される。そういえば、昨日行ったアップデートにカーネルの更新が含まれていたような気がする。恐らくこの過程でなんらかの問題が生じたのだろう。

構想中の短編小説一覧

■火星統一戦争ドキュメンタリー(仮題)・あらすじ月・地球間の宇宙旅行が当たり前になった時代。映画監督の主人公は月から離れた自由宙域で宇宙船を使った新作映画(この時代では現代でいうところの飛行機を使う映画と同等の規模)を撮影していた。しかし、火星方面より飛来したデブリ群が宇宙船を直撃。航行不能に陥り通信機能を全損した宇宙船は、救援も得られないまま火星へと流されてしまう。この時代、火星は二つの勢力に別れ統一戦争の真っ最中だった。かつて地球連合政府が無責任な介入を繰り返した結果、戦況は泥沼化の一途をたどっており、地球側が完全不干渉を宣言した後も戦争は終わっていなかったのである。

二本の短編小説を書いた所感と解説

二本の短編小説を書いた。ワンアイディアのものと、活劇性の高いものをそれぞれ一本ずつ。僕はこれまで短編を書いたことがないわけではないが、基本的には新人賞狙いの長編一辺倒でやってきた。今思えば長編小説は執筆に時間がかかりすぎて、浮かんだ構想を文章に起こして試すには長丁場すぎるきらいがあったと言える。結果として未完成の原稿ばかりが堆積していき、実際に応募まで進んだ作品はごく少数に留まった。そこへいくと短編は書きやすい。キャラクターの造形をそこまで深堀りする必要がなく、思いついたテーマをすぐに単一の物語として働かせることができる。短編賞、それもSFの短編賞はほとんどないので実益に結びつきにくいところはやはり欠点になってしまうが、中長期的に見れば決して無駄ではないように感じた。