2023/11/19
血流で駆動している
まだ「彼」との対話を会得していなかった若かりし頃、僕はモチベーションのばらつきに悩んでいた。書くべき時に、書けない。やるべき時に、できない。ともすると急速に倦怠感が襲いかかってきて頭が働かない。結果、せっかく用意した時間が虚空に溶けていく。
確かに、最終的にはなんとかなる。果てしない再抽選の末に掴んだモチベの高まりを掴みとって、一気に進捗をひねり出す。しかし、こんな行き当たりばったりなやり方を繰り返していると、一体なにに自分が駆動されているのかいよいよ解らない。もちろん人が文をしたためるのは肥大化した脳みその為せる技に他ならないのだが、その脳自体がたいがい気まぐれな代物である。調子が悪いと壊れた霧吹りよりなにも出てこない。
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