2021/06/26

どこからが「政治的」なのか

天皇陛下がオリンピック開催にご懸念を表明あそばされたことで、左右も上下もてんやわんやの大騒ぎになっている。 左派はたいてい共和主義者なので君主の権威には否定的なはずだが、殊ここに至っては「天皇にハシゴを外されてやんの」といった右派に対する報復感情が先行しているのか、意外にも件の表明に首肯する人が少なくない。僕も左派だから気持ちは解らないでもないが、君主の言葉に影響されて政治が動く方こそよっぽど恐ろし Read more

2021/05/22

「標準メシ」で差をつけろ

何に差をつけるのかはさておき。 誰しも「特に食いたいものはないが腹は減っている」という状況に身に覚えがあるかと思う。そんな状況下でわれわれ単身者はえてして誤りを犯してしまう。買い置きしたジャンクフードをつまんで後悔し、ならばとコンビニに出向くもあれもこれもと余計に手を出して後悔し、あくる日、通い飽きた店に足を運んで「これじゃなかった」と後悔しながら機械的に箸を運ぶ。 断言してやろう。食いたいものが浮か Read more

2021/03/25

極右専用SNS開発シミュレーション

トランプ氏が独自のSNSを引っさげて帰ってくるらしい。 2016、2020年の米大統領選でトランプ陣営の上級顧問を務めたジェイソン・ミラー(Jason Miller)氏が21日、FOXニュース(Fox News)に明らかにした。 ミラー氏は、「トランプ前大統領は、おそらく2~3か月以内にソーシャルメディアに戻ってくると思う」と語った。「これはトランプ氏独自のプラットフォームになる」 さらに、「この新しいプラ Read more

2021/03/06

金持ちの方が麦を食っている

もうじき三十路に達するともなれば、やはり肉体の健康が気がかりになってくる。思えば、数年前にダイエットを始めて十七キロもの減量に成功したのも、肉体に関する同様の懸念からだった。 カロリーを基礎代謝近くまで制限すれば当然、体重は減る。だが、減るのは脂肪だけに留まらない。よっていたずらに筋肉を減らさぬよう筋トレにも励むべし――各種の能書きが異口同音に言っていたのは概ねこんな具合の内容である。 しからば、とば Read more

2021/02/25

漫画や小説のマルチエンディングは良くない

前置き キャラクター商売というのは因果なものだ。客をコンテンツに食いつかせる重要な要素であると同時に、食いつきが良すぎて引き剥がせなくなってしまうリスクも孕んでいる。 主人公に正ヒロイン候補が複数人いる形式の恋愛モノを想定してもらいたい。こういった作品は、各ヒロインが様々な駆け引きを繰り広げるものの最終的には必ず一人だけが主人公に選ばれて大団円を迎える。(対象年齢が高い作品やWeb小説などでは重婚やハ Read more

2021/01/30

もはや「漠然」とは言えない加齢への恐れ

そいつは年を追うごとに近づいてくる。五年ほど前はまだ遠くで手を振ってくる程度の間柄だったが、この頃は背中にぴったりとくっついてまわるようになった。僕は加齢が恐ろしい。どこからどう見ても僕がおっさんと思われる年齢に達した時、背中にへばりついていたそいつは僕の肉体と一体化して、そいつの持つ諸要素は僕自身のそれと混濁してしまう。そしていくらかの当惑を経た後、今度は何も感じなくなってしまうのだ。 コロナ禍以 Read more

2020/12/29

二本の短編小説を書いた所感と解説

二本の短編小説を書いた。ワンアイディアのものと、活劇性の高いものをそれぞれ一本ずつ。僕はこれまで短編を書いたことがないわけではないが、基本的には新人賞狙いの長編一辺倒でやってきた。 今思えば長編小説は執筆に時間がかかりすぎて、浮かんだ構想を文章に起こして試すには長丁場すぎるきらいがあったと言える。結果として未完成の原稿ばかりが堆積していき、実際に応募まで進んだ作品はごく少数に留まった。 そこへいくと短 Read more

2020/12/06

言葉が機能を失う時

Viという名前のエディタがある。初めてリリースされたのは1976年。僕が生まれるより20年近く早い。上記の画像はWikipediaから拝借したViの実行画面だが、これは今からする話にはやや不適切かもしれない。というのも、この画像のViは明らかにモダンなコンピュータ上で実行されており、‘76年の頃のそれよりもはるかに解像度が高く発色数にも優れていることがうかがえるからだ。 Viという名称は Read more

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