2021/04/01

鈍角少年

あの頃はずいぶんヒネた少年だったと我ながら思う。 インターネットに跋扈するオタク各位共通の現象かもしれないが、僕も多分にもれず斜に構えたところが大いにあり、傍から見ると相当にアイタタな雰囲気を醸していた。十分に創造的であればその鋭さが幾分さまに見えたりもするが、僕は出来高がしょぼかったので角度は鈍かった。たぶん、150度くらいはあったんじゃないか。壁を穿つ役には立たないくせに、一応尖っているものだから周りを不用意に傷つける。 Read more

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