2023/09/10

イーロン・マスクの尻舐めをやめられない

あからさまに炎上狙いの投稿がまんまと拡散せしめられている時、むしろ対立者の手によって行われている場合が多いように思う。よくもまあそんな日陰の冷えた石の裏みたいな投稿を見つけ出してきたものだなと感心せざるをえない。えてしてアカウント作成日が数ヶ月以内で、FFは数十人程度、投稿も数百程度だったりする。ひょっとしてわざわざ探し回っているのだろうか。 ここ半年の間にアクティビスト然とした人たちがぼつぼつとFediverseに現れた。最初は滔々と天下国家を語ったり、社会に潜む偏見について仔細に書き綴っていたりするのだが、大抵あまり長くは持たない。Fediverseでの彼ら彼女らは明らかに精彩を欠いている。なんせ怒りのヴォルテージを加速させる憎い敵も、自身の投稿に称賛を寄せる頼もしい味方も、Xにしかいないのだから。あそこではせっせと土をほじくり返して拾ったキモい虫を見せびらかせば、みんなぎゃーぎゃーと騒いでくれる。 Read more

2023/09/03

Forgejo+WoodpeckerでCI/CD環境を所有する

逆になにができないのか判らないほど多機能と化したGitHubだが、その機能性が仇となって限られた用途で使用するにはいささか煩雑な画面操作が増えたように思う。ghコマンドは確かに有用ではあるものの圧の強いUIと格闘するかCLIかの二択は少々極端なきらいが否めない。 そこで、自前の計算資源を持っている人間にはリモートリポジトリのセルフホスティングが検討される。世の中には絶対にissueやPRを受け付ける気がない雑多なコード片や、ごく個人的、ないしは見知った少人数のみのプロジェクトが存在する。そういった趣旨のリポジトリを管理するには、いっそGitHubよりもミニマルに設計されたサービスの方が快適に用を足せる見込みがある。 Read more

2023/08/26

MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する

初夏の頃にはこんなことを言っていたが、VPSの計算資源が余っているのでやはり自前でメールサーバを建てた。なにしろ幾多の艱難辛苦に晒された10年前と現在では状況がずいぶん違う。今やDockerが普及しており、手の行き届いたOSSが用意されており、培ってきたトラブルシューティングの知識が備わっている。躓いたらコンテナを破棄してやり直せばいい。サーバを建てるたび実行環境の至るところに引っかき傷を残していた過去とはもうおさらばだ。 MailuというOSSがある。メールサーバの構成要素が統合されていて全部よしなにやってくれる上にWeb UIまで付いてくるすごいやつだ。こんなのがあるんだったらVPSを契約している身でわざわざ他所に金を払っている場合ではない。こうして、僕は意気揚々と構築作業に乗り出したのだった。とはいえ相変わらずメールサーバは手強い。本稿ではDockerを利用したMailuの構築方法について記す。 ファイルの取得と編集 dockerおよびdocker-composeはすでに導入されているものとする。専用のユーザでホーム直下にディレクトリを作成した後は通常、docker-compose.ymlの雛形をコピペする形が典型的だが、MailuはWeb上のセットアップユーティリティでユーザの意図に適った設定ファイルを出力してくれる。これらのファイルはdocker-compose.ymlと.envファイルなのでいつでも編集できる。 Read more

2023/08/20

SearXNGでメタ検索エンジンを所有する

Mastodonインスタンスを建ててからというもの、VPSの持て余した計算資源を活用すべく様々なOSSを探し回っている。中でもとりわけ印象深かったのがメタ検索エンジンのSearXNGだ。今や検索エンジンすらセルフホストすることができる。これを使えばGoogleやBingの検索結果をまとめて睥睨しつつ、プライバシー情報は彼らに一切与えない悪魔的所業が可能となる。 たとえば「肩甲骨」で検索すると僕の設定では上記の検索結果が現れる。それぞれの下部に「bing wikipedia duckduckgo brave」などと記されている通り、設定で有効にした検索エンジンが一覧化される仕組みだ。見たところGoogleはWikipediaがあまりお好みではないらしい。実際、本家Googleで当該の単語を検索してみるとWikipediaは2ページ目に進まないと出てこない。 Read more

2023/08/14

病気の時にする妄想

かのジェームズ・キャメロン監督は殺人ロボットに追われる悪夢を見て「ターミネーター」を思いついたと言う。巨匠は熱にうなされていても元を取る。すごい。だが、残念ながら僕みたいな凡夫はそうじゃない。普通に意味不明な妄想に眠りを妨げられるだけだ。先週の日曜日夜から木曜日にかけて、僕は病に伏していた。 心当たりはある。Web小説を書く際の自主目標のために睡眠時間を削りすぎた。一週間にわたって5時間も眠らずやりくりしていたせいか現にほんのり具合が悪かったし、日曜日の朝には初期症状っぽいのも表れていた。目標の期日は達成したが代わりに誤字脱字の報告が複数寄せられたので、やはりベストパフォーマンスでは推敲できていなかったと見える。 Read more

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